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昭和天皇ご逝去に際する信徒宛カトリック司教団談話

1989年1月7日
日本カトリック司教団

カトリック信者の皆さん

 司教団は、神に召された天皇の永遠の安息を祈り、心から哀悼の意を表します。

 昭和天皇のまれにみる長い在位期間はまことに激動の時代でありました。それは、相 次ぐ戦争と、敗戦、復興の時代でした。その間、不幸にも、日本を含むアジア・太平洋 地域で2千数百万人の人々が犠牲となりました。これらの戦争は天皇の名において行わ れ、天皇は、この間、一人の人間として背負い切れない責任を担われましたが、戦後の 40数年間は、象徴天皇として世界の平和を願ってこられました。

人の一生の正当な評価は神のみがなさいます。いま私たちは、「過去を振り返ること は将来に対する責任をになうことです」との教皇ヨハネ・パウロ二世のお言葉を肝に銘 じ、昭和における過ちを償う心をもって、世界の平和のために貢献する決意を新たにいたしましょう。

   これから行われる葬儀・即位の諸行事、それをめぐっての政治、社会の動きの中で、 人間を神格化したり、人が作った制度を絶対化したり、特殊な民族主義を普遍化したり することがないよう注意を払い、究極的にはキリストにおいてこそ全人類の一致と交わ りが達成されるという私たちの信仰を再確認いたしましょう。司教団は、これらの諸行 事に際して、憲法が保障する政教の分離、信教の自由の原則を厳守するよう、政府に対 して要望書を提出します。

 昭和天皇のご逝去に際して

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