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聖母月とロザリオ


ファティマの聖母

聖母マリア

キリストの救いのわざに協力した第一人者・聖母マリアへの崇敬は、初代教会からすでに始まっていました。マリアは人間でありながらも、神の特別な恵みを受けて救い主・キリストの母となるために選ばれたこの女性の姿は、神に対する心からの従順を示すものとして、またキリスト信者の生き方の模範として、さらには父なる神に取り次いでくれる助け主として特別に崇められてきました。「神の母 聖マリア(1月1日)」「聖母の被昇天(8月15日)「無原罪の聖マリア(12月8日)」などマリアに関係のある祝日が次第に導入されるようになったこともその背景にあります。またルルド(ルルドの聖母の記念日、2月11日)やファティマ(ファティマの聖母の記念日、5月13日)をはじめ各地に聖母の出現が伝えられ、巡礼が行われるようになりました。

聖母月

カトリック教会では、5月は聖母月としています。聖母月の信心は近世からのもので、18世紀のイタリアで盛んとなりました。この5月は、四季折々の中で春の訪れとともに自然界の実りをもっとも感じさせてくれ、また主の復活の喜びと希望に満ちた月でもあります。そのような思いをもってこの月をマリアにささげ、マリア崇敬のために祈り続ける信心が伝統としてなされてきたことは当然のように考えられます。

聖母マリアとロザリオ

マリアに対する祈りの中でも、幾世紀にもわたって大切にされてきた信心として、ロザリオがあります。この祈りを歴代の教皇はたびたび言及し賛えています。ピオ11世教皇は「われわれが神の御母に向かって唱えるいろいろな、そして有益な祈りのうちで、聖なるロザリオは特別な、きわめて主要な地位を占めていることを知らない信者はない」(回勅『イングラヴェシェンティブス・マーリス』)といっています。また2002年10月16日に教皇ヨハネ・パウロ二世は、使徒的書簡「おとめマリアのロザリオ」を発表されました。「喜び、苦しみ、栄えの神秘(玄義)」に「光の神秘」を加え、この祈りを通してより豊かにイエスの生涯の神秘に触れることができるようになりました。

ロザリオの月

ロザリオの信心は、聖ドミニコ(1170〜1221)が異端と戦っている時、聖母マリアからの啓示を受けたのが始まりだとされています。さらにドミニコ会士らがこの信心の普及に尽くしたことも大きいようです。一定の形式の祈りを連続して唱える修道会での習慣が何時でも、何処でも、誰とでも自由な形でできることから次第に信徒の中に浸透してきたと考えられます。10月7日は「ロザリオの聖母」の記念日ですが、これは1571年のギリシア・レパントの海戦でキリスト教徒がオスマン・トルコ軍に対して勝利を収めたことを記念して、聖ピオ五世教皇(1566〜1572)によって定められました。この勝利は、ロザリオの祈りによってもたらされた聖母の助けによるものであると信じられています。またレオ十三教皇(1878〜1903)は10月を「ロザリオの月」と定めました。

「聖母月とロザリオ」の関連書籍

ヨハネ・パウロ二世回勅
「救い主の母」
日本カトリック司教団教書
「聖母マリアに対する崇敬」
ヨハネ・パウロ二世使徒的書簡
「おとめマリアのロザリオ」

救い主の母


聖母マリアに対する崇敬


おとめマリアのロザリオ



(広報)


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